学び

南の島の漁民は本当に幸せか?

南の島

こんな逸話を聞いたことがありませんか?

ある南の島の漁師のところへ、都会のコンサルタントがやって来た。

あなたは毎日どのくらい働いてるのか。
漁師は、そうだな、一日5.6時間かな。

もっとたくさん働いて、
船の設備を買い増して漁獲量を増やせばもっと儲かるよ。

そうしたらどうなるんだい?
漁師は聞いた。

もっと儲かれば、さらに船を増やして人を雇って、
もっとお金を稼げる。
そうしたら会社を作ってさらに人を増やして…

それで、どうなる?

君は大金持ちになれる。
そうしたら海辺で家族とのんびり遊んで暮らせるようになる。

それならもうやってるよ。
漁師は答えた。

よくある、「幸せとは何か?」をテーマにした話です。

この話が伝えたいことは、日々の暮らしに困ることなく、
家族や大切な人達と楽しく暮らせれば、それが幸せだよ、
ということだと思います。

何が幸せかは人によりますよね。

お金持ちになりたい。
好きな人と楽しく毎日を過ごしたい。
仕事に縛られない自由な人生を送りたい。

この話を読むと大抵の人は、お金持ちになる努力なんて無駄だよ、
あるいは欲にまみれる生き方は虚しいよ、
というメッセージを感じるのではないでしょうか。

感じ方はそれぞれ違っていいと思います。

一つのたとえ話に過ぎません。

でも。
僕は、この逸話はちょっと誤解を与えるのでは、
という気がしているんですね。

だって、
平和な海辺で暮らす心豊かな漁師にだって、
好況不況の波は確実に押し寄せるってことです。

この漁師の近くに、ある日どこかの大企業が漁業を
本格的に始めて、工場を建てるかもしれません。

船団を組んで自社の漁船で魚を獲りまくり、
地元の漁師達に大打撃を与えるかもしれません。

そうなったら、
漁師も楽しく暮らすというわけにはいかないかもしれないですよね。

それ以外にも、突然の津波に襲われて漁村は
大きな被害を受けるかもしれないです。
こればっかりは避けられない天災です。

でも、いざというときに備えておけば、
少なくとも一文なしで放り出されることは避けられます。

ビジネスである程度稼いでおけば、
楽しい日々を失うことはないでしょう。

だから。普段からあらゆる危機に備えておくのは必要なんです。
世の中何が起こるか分からない。

つまり、海辺にやってきたコンサルタントの話は
決して間違っていないということです。笑

ま、こんなお話にケチをつけてもしょうがないんですけどね。笑

僕が伝えたいことは、
今が平和だからって安心してる場合じゃない。
さらに上を目指そうということ。

何が起きても慌てないように、
備えのビジネスを始めましょう!

どんなに安定した環境にいても、
予想できない危機に対応するには、
やはり資産を持っていないとだめだってことが言いたいんです。